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【Column#1】LST-HC4の特徴〈ネック編〉

皆さま、こんにちは
株式会社L's TRUST代表の小田と申します。

今後このスペースを使用して”楽器に関するTips”や”セットアップ方法”をコラムとして掲載していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

まず今回は昨日限定販売となりました"LST-HC4"です。
即日完売した店舗もあるようで大変嬉しく思っております。当サイトも残り1本となりましたので是非この機会にお買い求め頂けたらと存じます。

では実際このベースがどのような特徴を持っているのか、今回はネックを中心に解説していきましょう。

▶︎LST-HC4の弦高設定
LST-HC4は堀江晶太くんのカスタムモデルとして製作されました。彼の高速運指に応えるため、プリセットの弦高(弦と12フレットの距離)は1.5mm〜1.75mmで設定してあります。ネックもかなり真っ直ぐな状態にしてありますので弦の反応は早いはずです。ただこれだと彼の”うねる様な粘り気のあるサウンド”は担保されません。

▶︎ネック材の特徴
ここでポイントとなるのが「ネックのしなり具合」です。
ネック材(メイプル)その物の剛性もありますし、柾目や板目と言われる木取りも大きく関係してきます。今回LST-HC4には”板目”の木材を使用することでしなり易い方向性を持たせてありますが、これは堀江本人機も同様で、彼のサウンドの大きな要素になっています。
※余談になりますがL's TRUSTのギターは「音が真っ直ぐに飛ぶ」イメージの物が多いので”柾目”が多いです。

▶︎ネックグリップ
尚且つ畳み掛けるフィンガリングや激しいチョーキングのプレイアビリティ向上のため「ネックグリップは細く」設計してあります。彼の脚みたいに細いです。これもしなり易さの大きな要素となっていますね。

▶︎ネックの反り
さてこの”しなり易い特性”を持たせることでの弊害もあります。
それは意図せぬネックの反りが出易いことです。弦を張ると所謂"順反り"方向にネックがしなります。その癖が強くなるとヘッド側が持ち上がってしまい、弦高が上がってしまうのです。(それはそれで良いセッティングに持っていけたりはするのですが...)

この場合、一番やってはいけない行為が「とりあえずブリッジサドルで弦高を下げる」です。これをやってしまうと楽器のバランスが崩れてしまい"ビリつき"や”音詰まり"を誘発します。

ではどうしたら良いか。まずはトラスロッドの調整でネックの反りを矯正し、通常の弦高感覚に戻るかを確認することです。

▶︎トラスロッド調整
"自分でやるのは不安"とか"ロッドが折れるんじゃないか"という心配があると思いますが、大丈夫です、そうは簡単に折れません(笑)

正しい順序でゆっくり行えば、1日でコツは掴めると思います。ユーザーの皆様自身が適切にセットアップできる様にネックエンド部にはトラスロッドの調整スペースが設けてあります。

とは言えしっかり製作/調整してあるので、楽器の管理さえ間違えなければ当面は大丈夫です。このコラムでも楽器の管理の仕方、調整の実践編を取り上げていきたいと思います。

▶︎弦交換に関して
弦交換の際、一度に全ての弦を外してしまうとネックは”逆反り”の方向に動きます。弦を張っていく過程でフレットに弦が当たってしまいベチベチ鳴ってしまうでしょう。これは順次チューニングを合わせることで元の状態に戻ってきます。どうしても心配な方は「弦を1本交換してチューニング→次の弦へ」を繰り返してみてください。ネックに対する突発的な負担が大幅に軽減されます。これは全てのベースに言えることなので覚えておいて損はないはずです。

▶︎弦に関して
またLCT-HC4にはリチャードココ45-105が張られています。そのしなやかさも堀江サウンドに大きな影響を与えています。私個人としても好きな弦の一つです。ただ唯一気をつけて欲しいのが、3弦のボールエンド部分の巻線が太く、ブリッジ(Gotoh-404BO)に装着しにくい点です。無理やり装着しようとしてボディを傷つけてしまうと凹んでしまうので(ご自身が)ご注意ください。コツはボールエンド部分からではなく、細い部分から滑り込ませる様にすると簡単です!

それではご覧いただき有難うございました。

L's TRUST Co.
Kazuki Oda

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